おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと
池川 明
リヨン社 刊
発売日 2002-10
「胎内記憶」という言葉をご存知だろうか? 文字通り、母親の胎内にいたときの記憶である。日本では、1990年代の半ば以降にテレビなどで取り上げられて初めて知ったという人も多いだろう。あるいは「胎内記憶」は知らなくても、「胎教」という言葉はもう少しポピュラーかもしれない。おなかの中の赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせたり、話しかけたりするというものだ。
本書は、産婦人科医である著者が、母親を対象に行った調査から「わが子の胎内あるいは出産時の記憶」をまとめたものである。1?6才ぐらいの子どもたちがそれぞれに語る「おなかの中にいたときのこと」「生まれたときのこと」。
「いつもおどっていたんだよ。あー、ママのおなかにもどりたいなー。」など、子どもたちの言葉はすなおで、やさしいリズムの詩(うた)のようだ。見開き2ページに1篇の詩とやわらかなイラストという構成。実際の妊娠中の様子なども母親の言葉で添えられていて興味深い。
生命のつながりと誕生の不思議。子どもたちの記憶は果たして本当に胎内にいたときのものなのか? 「胎内記憶」はまだまだ解明されていないが、それでも子どもたちからのメッセージは、生まれる前も生まれてからも、親が子に話しかけること、抱きしめることの大切さを訴えている。おなかの中には母親以外の声もちゃんと届く。周囲のみなさん、一緒に読んで赤ちゃんに話しかけてくださいね。(佐伯秀子)
温かい気持ちになります 2007-07-03
妊娠中に購入しましたが、お腹の赤ちゃんがとても愛しく感じました。お話をしてくれている小さな子供たちの純粋さや、たとえ会話をできなくてもお腹にいる赤ちゃんに対して決しておざなりにしてはいけないな、もうひとつのきちんとした命なのだから、とあらためて感じさせられます。嫌な事件が多い中、こうした本を今の中学生や高校生にもよんで欲しいなあと思ったりします。子供たちの胎内記憶のアンケートの中の声が中心なので、専門的に胎内記憶についてしりたい場合には少し物足りないかな。
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